コンピュータはプログラムで動く
コンピュータは、プログラムに従って自動的に処理を行う機器です。
プログラムを作れば、高速で正確なデータ処理を行ってくれます。
コンピュータは、言った通りの処理をすることは得意です。しかし、人間のように想像したり、忖度したりはしません。あくまでもプログラム通りに動きます。あいまいなプログラムはエラーとなるのです。
プログラムの基本は「入力・演算・出力」
プログラムの基本は「入力」「演算」「出力」です。これらの要素を組み合わせて、プログラムを作成します。
- 入力:プログラムが必要とするデータを入力します。例えば、キーボードからのテキスト入力や、ファイルのデータ読み込みなどがあります。
- 演算:入力されたデータを加工して、新しいデータを作成します。例えば、数値を計算したり、文字列を結合したりするなどがあります。
- 出力:演算結果をユーザーに出力します。例えば、画面にテキストを表示したり、ファイルにデータを書き込んだりするなどがあります。
この「入力」「演算」「出力」を繰り返し、複雑なプログラムを作成することができます。プログラミングを学ぶには、まずこの三つの要素を理解することが重要です。
プログラムは上から順に実行される
基本的にプログラムは上から順に実行されます。
下のプログラムは、変数の定義、代入、値の表示をしています。
// 変数を定義
name = "太郎";
// 変数に代入
name = "花子";
// 変数を表示
print(name);
プログラムを実行すると、最終的に、2行目で代入された値(花子)が表示されます。
下のプログラムは、変数の定義、表示、代入、表示をしています。
// 変数を定義
name = "太郎";
// 変数を表示
print(name);
// 変数に代入
name = "花子";
// 変数を表示
print(name);
プログラムを実行すると、2つの名前が表示されます。
プログラムを作るときは、最終的なゴールをイメージして、そこに到達するには、どんな手順でやる必要があるか考えるて作ります。
プログラムは条件分岐と繰り返しでできている
プログラムは基本的に「順番」「条件」と「繰り返し」「待つ」でできています。
条件分岐とは、「○○だったら△をする、××だったら▲をする」のように、一定の条件の時に処理を行うことです。
繰り返しとは、処理を繰り返し行うことです。
私達が普段行っている作業を考えてみましょう。作業には順番があります。また、一定の条件の時にだけ行う作業もあります。さらに「待つ」や「繰り返す」ことも作業の一つと言えます。
このように、順番があり、条件に影響され、待つ、繰り返すこと流れを「手順」と言います。
人間が行う作業手順と同じように、コンピュータが動く時も「順番」「条件」「繰り返し」「待つ」を組み合わせた手順で動いているのです。